猿田神社の森は、スダジイが優占し、ヒサカキ・アカガシ・ヤブニッケイなどもみられます。東総地域では、スダジイ林は少なく、この周辺は千葉県郷土環境保全地区に指定され、保護整備が図られています。
猿田神社の森は、JR総武本線猿田(さるだ)駅近くにあり、高さ10メートルほどの台地上に位置し、社殿を取り囲んでスダジイが優占する極相林(きょくそうりん)です。高木層はスダジイが優占し、亜高木層はヒサカキ、ヤブニッケイ、アカガシ、モチノキ、ヤブツバキで、低木層は、ヒサカキ、ネズミモチ、スダジイ、ヤブツバキ、ヤブニッケイなどが見られます。林床にはスダジイの幼樹が多く見られ、今後ともスダジイ林として存続するものと考えられ、学術的にも貴重な森といえます。
極相林は、その地の気候などによって種の組み合わせが決まり、海に近い(注釈)渡海神社の林は、シイ・タブ型の極相林であるが、海から離れたこの林は、スダジイの極相林です。
また、林縁部には、ヤマボウシ、コブシ、ホオノキなどの落葉広葉樹が生育しています。
この森を含む周辺は、千葉県郷土環境保全地域に指定され破壊規制や保護整備を図っています。