寺伝によると奈良時代の高僧行基(ぎょうき)の創建とされ、正面五間、側面六間の寄棟(よせむね)造りで、草葺(草ぶき)屋根でしたが、平成26年の解体修理により、現在は銅板葺となっています。建立は、棟札によると寛文13年(1673)で、江戸時代前期の代表的な密教系仏堂で、かつて重要文化財木造薬師如来坐像が秘仏として安置されていました。
常灯寺は、寺伝によると奈良時代の高僧行基(ぎょうき)の創建とされる真言宗智山派(ちざんは)の寺です。
本堂は、正面五間、側面六間の寄棟造(よせむねづく)りで、茅葺屋根の仏堂でした。内部は、正面二間通りを外陣(げじん)とし、奥に三間と二間の内陣(ないじん)を設け、その奥に宮殿(くうでん)を安置した須弥壇(しゅみだん)を設けています。平成26年度の修理工事により、現在は銅板葺きとなっています。
宮殿は、一間四方の大規模なもので、禅宗出組(でぐみ)と板蟇股(いたかえるまた)を付し、正面と背面に扉を設けており、本堂と同時期のものと考えられています。
かって、この宮殿の中に重要文化財の(注1)木造薬師如来坐像が秘仏として安置されていました。
軸部(じくぶ)の様式は、自然石の礎石上に丸柱を建て、柱上に台輪(だいわ)を置き、組み物は、唐様二手先(からようふたてさき)で、中備(なかぞなえ)に蓑束(みのづか)を用いています。内外陣の境は、舞良戸(まいらど)と格子戸(こうしど)を用いて仕切り、天井は格天井(ごうてんじょう)です。
建立は、棟札によると寛文13年(1673)であり、県内においては、江戸時代前期の密教系仏堂の代表例といわれています。
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