大正15年(1926)にヤマサ醤油10代当主濱口儀兵衛(梧洞)により、社会教育事業を目的として建設された建物です。
現在は銚子市中央地区コミュニティセンターとして利用されています。
財団法人公正會によって大正15年(1926)に開館し、夜間中学校公正學院と公正圖書館の設置運営、講堂利用による各種社会事業活動を目的としました。
財団法人公正會は、ヤマサ醤油10代当主濱口儀兵衛(梧洞)が社会教育事業の経営を目的に設立した財団法人です。
建造物の構造は、鉄筋コンクリート造2階建、一部鉄骨造りとなっています。2階の講堂の出入口上部には当時の映写室が張り出しています。正面玄関廻りは当時流行していたセセッション風の意匠が施され、古典様式の名残を落とし込んだモダニズムデザインから当時の流行や時代性を伺うことができます。
昭和後期に改修されましたが、現在も建築当時と変わらない様相を伝えています。銚子市の醤油醸造の繁栄の歴史を示す福利厚生施設で、地方都市の近代建築の特徴を表す建造物となっています。