新型コロナの5類移行後初めての夏を迎え、銚子みなとまつりをはじめ銚子市内でも多くの夏のイベントが4年ぶりに開催されました。活気と賑わいが少しずつではありますが、戻ってきているように感じています。
また、この秋も日本ジオパークの全国大会など多くの行事が予定されていますので、全力で取り組んでいきたいと考えています。
さて、福島第一原発のALPS処理水の海への放出が8月24日開始されました。
全漁連をはじめとする漁業者の充分な理解、合意、同意が得られないまま、海洋放出が開始されたことは、水揚げ量日本一の銚子漁港を持つ銚子市としては大変残念であります。国の責任においてALPS処理水の放出を決定し、開始をした以上はあらゆる政策を総動員して、風評被害対策を実施し、科学的データを透明性をもって対峙していくことが必要だと考えています。ALPS処理水の放出を受けて中国は日本の水産物を全面禁輸といたしました。また、香港政府も千葉県を含む10都県の水産物を禁輸しています。
政府は他の国、地域への販路の拡大、国内需要の喚起、学校給食への水産物の使用などを示唆しています。銚子市としても国の風評被害対策、需要喚起策、事業者への支援策をしっかり把握しながら、水産課を窓口として市内事業者の相談や、制度の紹介。国、県、東電などへの関連機関への取り次ぎなどをしっかりと行ってまいりたいと考えています。
また、水産物の輸出に関しては、銚子産のサバなどを以前は輸出しておりましたが、東日本大震災以降は中国が千葉県産の水産物の輸入を禁止し、現在もその状況が続いています。また、銚子市内の水産加工業や、農業では中国人の実習生が実習を行っています。福島の事故によりまして、一斉に帰国してしまったという出来事も鮮明に覚えています。今後もその動向が大変心配です。
また、観光源では中国からの団体旅行が解禁となり、銚子へのインバウンド客の増加が本来であれば期待されるところではありますが、今回の中国政府の対応や中国の世論を考えますと、銚子へのインバウンドの来訪にも影響が出ることが大変懸念されるところであります。
また、中国からと思われる迷惑電話も銚子市役所にかかってきたのが2件ありましたが、市内の宿泊施設、飲食店などでは大変多くの迷惑電話がかかってきていると伺っています。風評に惑わされることなく、銚子の魚の安全安心、おいしさをしっかりと発信していきたいと考えています。具体的には、銚子産水産物をPRするため、銚子港みなとまつりを10月7日の土曜日に第一卸売市場で開催する予定であります。併せてキンメダイまつり、近海生マグロ即売会も予定しています。主催は銚子漁協とキンメダイまつり実行委員会になりますが、開催内容については現在検討中ですので、9月の定例記者会見で詳細を説明させていただきたいと考えています。
本議会に提案させていただきますのは、本年度の補正予算3件、前年度の決算関係議案7件、その他に人事案件、条例改正など5件の合計15議案となります。
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