12月議会の開会にあたり、ごあいさつを申し上げます。
官製談合防止法違反および公契約関係競売入札妨害罪の容疑で、9月25日に書類送検された銚子市職員4名について、10月31日に2名が起訴され、2名が略式起訴されました。略式命令を受けた2名の職員については、11月12日付で停職3か月の懲戒処分を行いました。起訴された2名の処分については、今後の公判を踏まえ厳正に対処してまいります。
法令を遵守すべき立場にある市職員が起訴されたことは、市民の皆様の信頼を裏切るものあり、市民の皆様、議員の皆様に心からお詫び申し上げます。
今後、このような事案を繰り返さないため、原因究明と再発防止策を議論する第三者委員会を、11月25日に設置しました。12月に第1回の会議を開催する予定です。市職員に対しては、9月と11月に市長名で綱紀の粛正を通知しました。1月には全職員を対象としたコンプライアンス研修を実施します。
入札制度の見直しにも着手しています。11月10日公告の建設工事の入札から、予定価格の事前公表を開始しました。予定価格を事前公表することで、入札の透明性を確保し、職員に対する不正要求を排除するための措置です。今後は、総合評価方式の入札制度の導入を検討してまいります。
議員の皆様からご提案をいただき、ふるさと納税の拡大に取り組んでまいりました。令和4年度に市職員と民間事業者の合同チーム「ふるさと納税推進タスクフォース」を設置し、「銚子市ふるさと納税推進ビジョン」を策定し、中間事業者の一元化、魅力あふれる返礼品づくり、ポータルサイトでの効果的な情報発信などを行いました。その結果、銚子市へのふるさと納税寄付額は令和4年度の3億円、5年度の7億円から、昨年度は26億5千万円に増加し、千葉県内で1位になりました。ふるさと納税寄付金を「子ども未来基金」に積み立て、子どもたちの給食費や0歳からの保育料の無償化を実現しています。
今年度は11月25日時点で寄付金申込が50億円に達し、今議会の補正予算では、寄付額を70億円と見込んでいます。基金に積み立てながら、子育て支援のほか、市庁舎など公共施設整備の財源などにも有効活用してまいります。
現在は180の事業者から約800の特産品をふるさと納税返礼品に提供いただき、地場産業の販路拡大・売上増加にもつながっています。
令和9年秋に千葉県で開催される「第46回全国豊かな海づくり大会」の実行委員会が、10月20日に千葉県庁で行われました。この中で、海上歓迎・放流行事を銚子漁港で実施し、式典行事を旭市の東総文化会館で開催することが決定しました。大会誘致の取組が実を結び、大変うれしく思います。天皇皇后両陛下にご臨席をいただく大切な行事ですので、温かいおもてなしができるよう、銚子漁協の協力をいただき、千葉県と連携して準備を進めてまいります。
全国豊かな海づくり大会に向けて、稚魚の放流を行う「大会記念リレー放流」が県内各地で行われることになりました。記念すべき第1回の放流が、11月2日の「銚子港水産まつり」で行われました。明神小学校5・6年生の皆さん、銚子商業高校海洋科の皆さんと一緒に、マダイの稚魚を放流し、富津市の大貫漁港にバトンをつなぎました。
銚子市沖洋上風力発電事業からの三菱商事グループ撤退を受け、千葉県は、地元と発電事業者がこれまで取り組んできた漁業共生や地域振興の取組を継続し、地域の未来づくりを検討する場として「銚子地域の未来創造会議」を9月に立ち上げました。
メンバーは、千葉県、銚子市、旭市、銚子漁協、海匝漁協、銚子商工会議所、三菱商事で、銚子市からは、山口副市長が参加しています。10月6日に第1回、11月11日に第2回の会議が開催されました。12月中に行われる第3回会議をもって、三菱商事と連携して取り組む地域振興にかかる取組内容や実施計画を取りまとめ、その結果を、法定協議会に報告する予定です。
庁内に「銚子市庁舎等公共施設整備基本構想検討会議」を設置しました。市庁舎を含む公共施設の現況と課題を明確にした上で、整備の必要性、優先順位、スケジュール、施設の集約・複合化の効果などについて調査・検討するための会議です。山口副市長を座長に、企画課長、財政課長、総務課長、都市整備課長、社会教育課長、公民連携事業室長の7名を構成員としています。10月31日に1回目の会議を開きました。施設の老朽化や耐震性不足といった共通課題、集約化・複合化の必要性などを考慮し、市庁舎、青少年文化会館のホール機能、公正図書館、中央地区コミュニティセンター、勤労コミュニティセンターなどを対象に、検討を進めます。
統合後の学校施設など、未利用資産については、「ファシリティマネジメント推進会議」を中心に庁内で検討した上で、サウンディング型市場調査や事業提案制度などを活用し、積極的に民間の意見を伺いながら、施設の利活用や資産の処分を進めてまいります。
令和8年4月に、官民協働型シティプロモーション特設サイトを開設する準備を進めています。この特設サイトは、銚子市と株式会社サイネックスとの協定に基づき、官民協働事業として構築・運営するものです。
これまで銚子市のホームページでは紹介しきれなかった、民間主体のイベント、企業情報、団体情報、地域のSNS情報などを幅広く掲載してまいります。サイトの構築・維持管理にかかる費用は、広告協賛により賄われるため、市の経費負担は発生しません。
サイトの構築に先立ち、10月1日から31日まで、親しみやすいサイト名を募集したところ、134件の応募がありました。外部有識者を含めた審査会による審査の結果、サイト名は「ちょうしめっけ!!(通称めっけ)」に決定しました。
銚子市の「準オフィシャルサイト」として、銚子の魅力や地域の“いま”を幅広く発信してまいります。
12月議会には、一般会計補正予算など、16議案を提案させていただきます。慎重審議をお願いし、あいさつとします。
