9月議会の開会にあたり、ごあいさつを申し上げます。
夏の風物詩である銚子みなとまつりは、8月3日に花火大会、4日にみこしパレードが行われました。花火大会には7万人の方が訪れ、夏の夜空を彩る8千発の花火を大いに楽しみました。翌日のみこしパレードは、暑い日差しが降り注ぐ中、力強い神輿渡御が行われ、昨年を5千人上回る2万5千人の観客を魅了しました。
8月8日、宮崎県日向灘を震源とするマグニチュード7.1の地震が発生しました。気象庁はこの地震発生により、「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」を初めて発表し、一週間程度は大規模地震の発生に備えるよう注意喚起しました。南海トラフ地震発生時の銚子市の災害想定は、地震の最大震度は4ですが、津波の最大津波高は9メートル、津波到着時間は最短で73分を想定しています。銚子市では防災行政無線などで地震や津波への備えを呼びかけ、海水浴場や津波浸水想定区域内の町内会へ、注意喚起のチラシを配布しました。
8月16日から17日にかけて千葉県に接近した台風第7号では、4か所の避難所を開設し、自宅での安全確保が困難な方は速やかに避難所へ避難していただくよう、避難発令を出しました。51世帯71人の方が避難所で夜を過ごされましたが、台風の進路が当初想定より東に逸れたこともあり、大きな被害はありませんでした。
9月は統計上、台風の上陸数が年間で最も多い月となります。市民の命と安全を守るため、引き続き、情報伝達や避難対策などに迅速に対応できるよう準備を強化してまいります。
8月25日、第5回の千葉科学大学公立大学法人化検討委員会が開催され、答申がなされました。答申では、「第一に、学校法人加計学園の経営努力による運営が継続されることが望ましいこと」「第二に、それが困難な場合は、加計学園には他の学校法人への事業譲渡を検討し、大学が存続するための努力を続けること」「第三に、加計学園と銚子市の間で、私立大学としての存続が難しいことが確認された場合は、閉学を避けるための必要措置として、公立大学に移行することを一定の条件を満たす場合には可能であること」としています。
銚子市は8月28日、答申内容を基本として協議を再開したい旨を、加計学園理事長あてに文書で回答しました。今後の協議については、その状況を可能な限り議会に報告しながら進めてまいりたいと考えています。
銚子市の非核・平和都市宣言事業の一環として、8月19日から21日まで、広島へ中学生を派遣し平和学習を実施しました。私も4人の中学生に同行させていただき広島平和記念資料館などを見学しました。同館の館長や被爆体験伝承者などからお話を伺い、原爆の恐ろしさを深く学び、平和への思いを新たにしました。
今年度は、銚子市非核・平和都市宣言から40周年にあたることから、女優の紺野美沙子さんを招き「星は見ている」の朗読会を、1月25日、市民センターで開催します。
市民から多くの要望が寄せられてきた市立病院への路線バスの乗り入れについて、8月1日から、豊里ニュータウン線が市立病院まで延伸されました。銚子市医師会のご理解やバス事業者との継続的な協議により、実現したものです。沿線の市民の皆さまには、市立病院への通院などにご利用いただくようお願いします。
犬吠埼灯台は今年11月、150周年を迎えます。これに併せ「犬吠埼灯台150周年記念灯台ワールドサミットin銚子」を開催します。記念式典、シンポジウム、物産展、ミニ銚子音楽祭など、多彩なプログラムを実施し、犬吠埼灯台と銚子の魅力を、国内外に向けて広く発信してまいります。
犬吠埼灯台に親しむ体験も企画しました。「犬吠埼星空ナイトツアー」は募集開始日に定員に達する人気でした。今後は「夜の犬吠埼灯台にのぼろう」「灯台守になってレンズ磨き体験」「灯台型さつまあげをつくろう」「記念講演会」の実施を予定しています。
JR銚子駅に「おめで灯台ディスプレイ」が設置されました。燈光会が実施する「灯台絵画コンテスト」には、犬吠埼灯台150周年記念特別賞が設けられました。
今議会には、ふるさと納税による寄付金収入が、当初予算の見込み額7億円から20億円に拡大したことに伴う、ふるさと納税関連経費を含めた令和6年度銚子市一般会計補正予算(3号)など、17議案を提案させていただきます。慎重審議をお願いし、あいさつとします。
令和6年9月2日 越川信一