新型コロナウイルスの状況
新型コロナウイルスに関する緊急事態宣言が5月25日、千葉県を含む首都圏と北海道で50日ぶりに解除されました。これによって、全国すべての都道府県で緊急事態宣言が解除されました。
銚子市ではこれまで、茨城県側での発表を含めて、6人の感染が確認されていますが、4月11日発表以降の新たな感染確認はありません。感染防止対策を推進いただいた市議会、自粛にご協力いただいた市民・事業者、感染リスクと向き合いながら診療・検査にあたっていただいた医療関係者、高齢者・障害者を支えていただいた福祉関係者、休校・休園が続く中で子どもたちを見守っていただいた保護者。すべての皆さまのご努力の成果です。心から感謝申し上げます。
緊急事態宣言は解除されましたが、ウイルスがゼロになったわけではありません。23日間感染確認がなかった北九州市では、5月23日から昨日28日までの6日間連続で、合わせて43人の感染が確認されました。約半数が感染経路不明とのことです。千葉県においても第2波・第3波が予想され、新型コロナウイルスとの戦いは長期に続くことになります。けっして気を緩めることなく、「新しい生活様式」を定着させながら、感染防止対策を徹底していくことが必要です。市の施設についても、感染防止のための新たな利用基準を設けた上での再開となります。
市民の皆さまには引き続き3つの密を避け、手洗い・消毒・マスク・咳エチケット・体調管理を徹底していただきますよう、お願いします。
ウイルスとの共存下の「新しい日常」について、京都大学の山中伸弥教授は、「黄色の点滅信号」だと表現しています。注意をしながら前に進んでいくことが求められます。ブレーキとアクセルを踏み分け、感染防止に注意を払いながら、市民生活と社会経済活動を前に進めていかなければなりません。
特別定額給付金・子育て臨時特別給付金
5月臨時会では、1人10万円を支給する特別定額給付金の補正予算を議決いただきました。オンライン申請分については、昨日28日から振込を開始しました。郵送分についても申請受付が始まり、確認作業を行っています。6月8日に郵送分の振込を開始し、順次、支給を進めてまいります。子育て世帯への臨時特別給付金は、児童手当の受給世帯に1万円を支給するものです。申請は不要です。対象者には6月上旬にお知らせし、6月末の支払いを予定しています 。
地方創生臨時交付金
新型コロナウイルスによる銚子市内の経済活動への影響も広がっています。特に観光業・宿泊業、飲食業は、昨年の台風被害からの再建を進めている中で、新型コロナウイルスの感染が広がり、甚大な影響が出ています。多くの来客が見込まれた春休みからゴールデンウィークにかけて、外出自粛の影響で客足が途絶えてしまいました。緊急事態宣言に基づく営業の自粛も加わり、深刻な状況に陥っています。
国の緊急経済対策に盛り込まれた1兆円の「新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金」の本市への交付限度額は約2億4千万円です。この財源などを活用した感染防止対策、事業者支援、子育て支援などの事業を予定しているところです。この6月議会に、関係予算を追加提案させていただく予定です。かつてないこの難局を乗り越えるため、銚子市職員が一丸となって、全力で取り組んでいく決意です。市議会ならびに市民の皆さまのご理解とご協力をお願いします。
結び
今議会には、一般会計補正予算など12議案を提案させていただきました。慎重審議をお願いし、あいさつといたします。
令和2年5月29日 銚子市長 越川信一