これまで「市長への手紙」(市政提案箱、市政提案メール)に寄せられたご意見、ご提言とその回答についてご紹介します。
(注釈)「市政提案箱」は市役所庁舎1階エレベーター前に設置してある意見回収箱です。
銚子市の「大漁節」は、私が子どものころ、学校で踊った伝統的な踊りです。近年、この踊りを踊れる子どもが減り、伝統が失われつつあると感じています。そこで市長に疑問があります。土佐のよさこい祭りが銚子で開催される理由が理解できません。大漁節はイワシやカツオの大漁を願って踊るものです。よさこいの爆音や騒音、駐車違反、ゴミ問題などが目立ち、不快に思う市民も多いのではないでしょうか。市長には、銚子の伝統文化をもっと広め、未来の人々に「大漁節」の良さを伝えていってほしいと思います。
銚子市にて例年11月に開催されています黒潮よさこい祭りは、地域の活性化や観光の発展に寄与することを目的として、高知「よさこい祭り」と札幌「YOSAKOIソーラン祭り」にヒントを得て、平成16年から開催されており、今年で22回目を迎えます。市外・県外からもたくさんの踊り子と観覧客が来場し、たいへんな賑わいを見せています。
しかしながら、多くの方が来場することで周辺住民の皆さまを始め、一部の方々にご迷惑をおかけしている側面もあるかと思います。今回いただいたご意見は主催者に伝えさせていただきますので、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。
また、銚子大漁節は、1864年、長引く不漁から未曽有の豊漁となり、漁師たちが神様に感謝し、信仰していた白紙大明神(現在の川口神社)に歌や踊りを奉納するため作られたのが通説とされています。一方で、古い歴史の資料を解読する中で、この時代のイワシ漁は不漁が続き、現状を打ち破るため作られたという説も発表され、近年、大漁節の文化的価値を評価する声も高まっています。いずれの説でも、歌詞には江戸後期の銚子の漁業の場景が盛り込まれており、今でも盆踊りや宴会などさまざまな機会に踊られ、銚子市民にとって最も身近な民謡であると思っています。銚子市の漁業を象徴する民謡として、今後もこの文化・伝統が受け継がれ、郷土への愛着心が醸成されましたらたいへん素晴らしいことと考えています。
あらためまして、このたびは、貴重なご意見をお寄せいただき、誠にありがとうございました。
