これまで「市長への手紙」(市政提案箱、市政提案メール)に寄せられたご意見、ご提言とその回答についてご紹介します。
(注釈)「市政提案箱」は市役所庁舎1階エレベーター前に設置してある意見回収箱です。
銚子市沖での風力発電については慎重な検討が必要です。
私は数年前から風車の影響を調査し、騒音や振動を測定・解析して人体への影響をまとめました。その結果は環境省や千葉県にも報告済みです。市民の健康を守るため慎重な検討をお願いします。
銚子市沖では、海洋再生可能エネルギー発電設備の整備に係る海域の利用促進に関する法律に基づき選定された事業者において、31基のウインドファーム計画が進められています。
また、現在、発電事業者が、環境影響評価法に基づく手続きを進めていますが、環境保全に関する事業者の考え方を示した「準備書」の手続きまで済んでおり、今後は、国や県からの意見を検討し、必要に応じて内容を見直す「評価書」の手続きに移行することとなります。
先日、観光目的で犬岩に寄ったところ、周辺の草むらに不法投棄のゴミがたくさんありました。せっかく犬吠埼の語源となる義経と愛犬の伝説の岩なのに、とても残念でした。銚子市民の方はどのようにお考えなのでしょうか?
このたびは、銚子市にお越しいただいたところに、不快な思いをおかけし申し訳ありませんでした。
ご連絡いただきました「犬岩」は市内の観光スポットの一つであり、市が作成の観光ガイドブックにも掲載しています。観光客の皆さまが立ち寄られる場所は、随時清掃を行っているところですが、今回の不法投棄の状況を把握することができませんでした。今回のご指摘を受け直ちに現場を確認し、現場のゴミは3月中に回収いたしました。
今後は、今回の犬岩のほか、市内の観光名所の不法投棄パトロールを強化するとともに、不法投棄禁止の周知を図りながら、また銚子に訪れたいと思っていただけるよう努めてまいります。
北海道東川町にある公立日本語学校で働いていた自身の経験を活かし、銚子に日本語学校を設立することで地域活性化を図りたいと考えています。人口減少が進む中、外国人を積極的に受け入れることで街の活気を維持し、日本語を学びながら銚子の魅力を体験できる場を提供することで、銚子のファンを増やすことが目的です。
日本語学校の設立により、外国人による情報発信や移住・就労の促進、地元雇用の創出など、多くのメリットが期待できます。一方で、予算や教員確保が課題となりますが、小規模な学習塾規模で短期留学生を受け入れる形でスタートすれば、負担を抑えつつ運営が可能になり、また、補助金制度を活用することで人件費を軽減できるのではないでしょうか。
本市では、政策として外国人を受け入れてきた訳ではございませんが、基幹産業である農・水産業を担う技能実習生や、千葉科学大学へ通う留学生など外国人住民が年々増加傾向にあります。(R7.3.1現在、総人口53,717人、外国人人口2,722人、総人口の約5.07%)
そのため、地域に暮らす外国人住民と日本人住民が互いに理解し合い暮らしやすいまちづくりを目指し、“やさしい日本語”の普及や、国際交流イベントの開催、日本語教室の運営などを実施しています。
公立日本語学校の運営には、本市の住民が納めた税金が多少なりとも投入されることから、外国人が通うための公立日本語学校の設置は、市民の皆様のご理解を得ることは困難ではないかと考えています。市内に在住する外国人の日本語学習については、技能実習生は管理団体で、留学生は大学の留学生別科でそれぞれ日本語教育を受けています。さらに、銚子市国際交流協会で日本語教室を週1回開催しています。日本語教室では、技能実習生等が日本語を学んでいます。
ご提案は、銚子市が目指す多文化共生施策と方向性が少し異なっています。
また、留学生別科や大学に併設されている通信制の付属高校とターゲットが重なる可能性もあり、ご協力できるかどうかわかりかねます。
この度は、本市施政に貴重なご意見を賜り、誠にありがとうございます。