令和5年度施政方針 食とエネルギーのまち! 銚子市は本年、市制施行90周年を迎えました。市制施行の都市ビジョンに立ち返り、市民福祉のために邁進する決意を新たにします。 ■洋上風力がスケールアップ 銚子市沖の洋上風力発電については、三菱商事を中心とする事業者から提出された計画が昨年12月、国の正式な認定を受けました。令和10年の運転開始に向け、手続きが進められます。 これまでの計画をスケールアップし、13メガワットの大型風車31基が銚子市沖に設置されます。発電出力は403メガワット、年間で一般家庭25万世帯分に相当する電力が銚子の海で生み出されます。 銚子市はバラエティに富んだ「食のまち」として発展してきました。洋上風力により、「再生可能エネルギーのまち」という新たな特色が生まれます。人間が生きる上で欠かせない食料とエネルギーを生産し供給する。 地産地消できる。これほど豊かな価値と魅力を持つまちはありません。洋上風力を新たなまちづくりのエネルギーに変え、銚子創生に挑んでまいります。 ■子育てファーストのまちづくり 「子どもは地域の宝、未来の希望である。銚子市の豊かな自然・食・人・文化の中で、地域社会が助け合い、安心して子どもを産み育てることができる環境を整えることは、銚子市民すべての願いである」。 この理念を掲げ、『銚子市子ども未来基金』を設置しました。若い世代の「子どもを産み育てたい」という願いをかなえ、子どもたちの健やかな成長を応援するための基金です。 子どもたちの未来は、銚子の未来そのものです。「すべての子どもをすべての市民が支える」。その思いを共有し、子育てファーストのまちづくりを進めます。 新年度は学校給食費の保護者負担の軽減を図ります。第3子以降は無償化します。新設した『子ども未来基金』にふるさと納税寄附金を積み立て、活用します。メニューを工夫し、食育を推進してまいります。 子ども医療費助成については、平成30年度から対象を高校生年齢まで拡大し、所得制限も撤廃しました。高校生年齢はこれまで、申請による償還払い方式で実施してきましたが、 新年度は8月診療分から現物給付方式に変更し、手続きの軽減を図ります。 ■ふるさと納税の推進 ふるさと納税は、子育て支援などの自主財源を生み出し、地場産品の販路を拡大し既存産業を活性化するとともに、新たな地場産業の創出へとつなげていく重要な制度です。 ふるさと納税を通して銚子を応援する応援人口の増加にもつながります。 昨年11月に策定した『銚子市ふるさと納税推進ビジョン』では、令和7年度までに寄附額を10億円に引き上げることを目標としました。魅力的な返礼品の開発、中間事業者の絞り込みを行い、目標達成をめざします。 ■公民連携 限りある行政資源だけでまちづくりを考えるのではなく、市民・地域・団体・民間企業などが持つ力を掘り起こし、つなぐことにより新たな力を生み出していく「公民連携」が重要です。 新年度は「公民連携事業室」を設置し、機動性を発揮しながら、優先的に取り組むべき課題の解決を図ります。 銚子市では多くの個人・団体が環境美化・福祉・教育・子育てなど幅広い分野で活躍し、まちづくりに貢献しています。今後も各種ボランティアとパートナーシップを深めながら、公民連携のまちづくりを進めます。 ■DXの推進 『銚子市DX推進計画』に基づき、デジタル・トランスフォーメーション(デジタル変革)を進めます。 新年度はマイナンバーカードを使って住民票や印鑑証明書をコンビニで取得できる「コンビニ交付」を実施し、市民の利便性を高めます。 今後も市民の皆さまとの対話や連携を通じて、さらなるパートナーシップを築き、『総合計画』のビジョンである「握手のまちづくり」に全力で取り組んでまいります。 紙面の都合で一部を掲載しました。全文は市役所3階企画室で閲覧できるほか市ホームページに掲載しています。 問い合わせ:企画室 【電話】24-8904