健康ひとくちメモ 銚子市歯科医師会 熱田衛政 ■歯科医からみたマスク生活で気をつけたいこと 一日のうち大半を、マスクをして過ごすことが定着してきました。マスクをすることで息苦しさから口呼吸が増えたり、会話する機会が減ったりすることで、歯科では次の症状が起こりやすくなります。 ・むし歯、歯周病、口臭、歯並びの悪化 ・風邪やインフルエンザなどの感染症、アレルギー疾患 ・いびきや睡眠時無呼吸症候群 ・口腔乾燥症の増悪 ・口腔機能が低下し老化が加速 また、ある種の歯周病菌は、新型コロナウイルス感染症の重症化や、アルツハイマーの原因となるタウタンパク質の脳への蓄積に働きかけることがわかってきました。口腔機能の低下は、脳からのタウタンパク質排出を妨げることも報告されています。 口腔機能の低下は、40歳代から始まっているとも言われています。2025年には65歳以上の認知症患者数は675万人から730万人、高齢者の5人に1人がなると推計されています。健康で元気な生活をしていくためにも、歯周病と口腔機能低下症を予防していくことは大事です。ぜひかかりつけの歯科医院にて、定期的な歯科健診をおすすめします。 問い合わせ:健康づくり課 【電話】24-8070