市長コラム76 【銚子メロンのマリトッツォ】 銚子市長 越川 信一 銚子商業高校「夢市場プロジェクト」による、「銚子メロンのマリトッツォ」の販売会がイオン銚子で開かれた。地域貢献をめざす同プロジェクトはこれまで、石毛宏幸先生の指導のもと、高校生ならではの発想力・行動力を生かした事業を展開。銚子電鉄の応援を継続し、「キャベツメロンパン」「おいも大福」「ブルーベリータルトマカロン」などユニークな商品を生み出してきた。 今回の「銚子メロンのマリトッツォ」は、地元の山口製菓舗、銚子メロン組合、JAちばみどりがタッグを組み、キャッチボールをしながら開発。パン生地にアムスメロンと生クリームを挟んだシンプルなイタリアンスイーツだが、甘さを抑えた生クリームと、糖度16の銚子メロンのみずみずしい美味しさを引き立て、山口製菓舗特製のパン生地が織りなすハーモニーが絶妙。 夏の風物詩とも言える銚子産のアムスメロンは、「幻のメロン」とも言われ、栽培が難しいことから全国的にも産地が限られる。銚子のメロン農家の職人技が冴える。夏の1か月間しか味わうことのできない、銚子が誇る極上スイーツをもっともっと発信していこうと、銚子青年会議所が「銚子メロン共創プロジェクト」に取り組んできた。 平成26年、銚子電鉄が笠上黒生駅で脱線事故を起こし走れなくなった時、クラウドファンディングで500万円を超える寄付を集め、電車を復活させたのも和泉大介君(現銚子観光大使)ら銚商生の力だった。銚子の素材を生かし、銚子を元気にしたいという銚商生の思いが、7年余りたった今も脈々と受け継がれていることに感動を覚えた。