銚子防災 CATEGORY2 自主防災組織の支援 ■市などの「公助」は、すぐに・すべての地域へ届かない 阪神・淡路大震災のとき、倒壊した家屋の下から「自力で」助かった人や「家族や隣人に」救助された人が圧倒的多数でした。 ◇誰に救助されたか <自助> ・自力で 34.9% ・家族に 31.9% <共助> ・友人、隣人に 28.1% ・通行人に 2.6% <公助> ・救助隊に 1.7% ・そのほか 0.9% ■自主防災組織って何? 地域住民が自主的に連帯して防災活動を行う組織。町内会単位か、下部組織として結成。地域住民が自発的に結成 ◇自主防災組織の活動 「共助」 自分たちの地域は自分たちで守る取組 ・平時 防災知識の普及防災訓練の実施危険箇所の把握 防災用資機材の整備など ・災害時 災害情報の収集伝達 出火防止・初期消火 避難誘導・救出・救護 給食・給水の実施など ■町内会などによる津波避難訓練の様子 町内会主導のもと、傘でソーシャルディスタンスをとるなど工夫して避難所に集合した。 ■防災に役立つジオパークの視点 文化財・ジオパーク室 岩本直哉 主任学芸員 ジオパークは実は災害と深い関りがあります。地形や地質には大昔からの地球の歴史が記録されていて、そこには災害の記録も含まれます。ジオパーク活動は昔を知って今に役立てる「温故知新」の活動です。 地形を考えると、どんな災害が起こりやすいかがわかります。例えばたくさんの人が住んでいる平野の多くは、洪水で流された土砂が堆積したところ。つまり大昔に災害があった場所ですが、ほとんどの人はふだん意識せずに暮らしています。ぜひ、自分の住んでいる場所の地形のでき方に興味を持ってみてください。 ◇銚子は地震に強い? 「銚子は地震に強い」とよく言われます。確かに周囲に比べ地盤が強いですが、そもそも関東平野の表層の地盤は非常にやわらかいです。そんな関東平野に囲まれた銚子も地震の被害と無縁ではありません。加えて、房総半島沖は地震多発地帯。これは、フィリピン海プレートが潜り込んだ下にさらに太平洋プレートが潜り込んでいるから。銚子でも多くの地震災害の痕跡が残っています。1677年の延宝地震では、君ケ浜の林を超えて小畑池まで津波が到達しました。小畑池には過去2千年間で3回も巨大津波が襲った痕跡があります。 プレートに押されたおかげで隆起してできた広大な下総台地で、ふだん私たちは農業や畜産業など大地の恵みを受け取って暮らしています。その一方で、必ず地震災害が起こる場所だということを忘れてはいけません。 ・小畑池。600年から1,000年の周期で超巨大津波がくり返し発生していることが津波の痕跡からわかる。 ・防災科研ホームページ「地震だねっと!」 一定の期間にどれだけ地震が発生したかを調べられる。 問い合わせ:文化財・ジオパーク室 【電話】21-6667 ■つくろう!組織の立ち上げや活動を支援します 自主防災組織活動事業費補助金 自主防災組織の活動に必要な防災用資機材購入費や防災マップ、地区防災計画の作成費を補助します。 補助金額:最大20万円(1組織につき1回まで) 申請に必要なもの: ・申請書 ・規約 ・活動計画書 ・収支予算書 ・防災用資機材の購入等に関する見積書の写し 申請先:危機管理室 【電話】24-8193 ■自主防災組織が増えています ・栄町防災委員会(栄町1丁目から4丁目) ・愛宕町第四町内会防災委員会 ・愛宕町第一町内会防災委員会 ・愛宕町第三町内会防災委員会 ・愛宕町第二町内会防災委員会 ・大谷津町内会防災委員会6団体 問い合わせ:危機管理室(市役所2階) 【電話】24-8193