銚子の魅力を発信するちょ!ちょーぴーのアイラブ銚子 ■第65回 社員と技術が宝 荒川隆久さんの巻 実は使われている味!「宝」を乗せて進む会社を取材したちょー ◇「ウチの一番の売りは社員です」 創業80年の宝醤油は銚子で一番若い醤油の会社。工場長の荒川さんは、学生時代、配送のアルバイトを通して有名店やスーパーなどに宝醤油の製品が流通していることを知り興味を持ち入社した。 「業務用製品が7割。冷めても美味しくなど要望は多種多様。コロナ禍でも業績を上げることができたのは、スーパーの惣菜や弁当関係の商品が好評だったから。社員一人ひとりの柔軟な調整力のおかげ」 ◇ヒトを大切にする 「入社3年目まで先輩職員がサポートに付く制度を採用していたことで新入社員の離職率はほぼ0%を維持してきた。ところが、新型コロナの感染症対策で実施できなかった結果、離職者が出てしまった。人材育成制度の立て直しを最優先に進めている。保護者会と称した、新入社員の保護者を招待しての職場見学や社員食堂を味わってもらう取組も好評。社員には家族ぐるみで付き合ってもらいたい」 ◇銚子に帰ってくる場所を作りたい 「人口減少が続きプレーヤー(働く人)が減ってしまうことに危機感をもっている」 子どもたちが銚子に戻って、宝醤油に就職するきっかけになればと<奨学金返済支援制度>も平成31年4月からスタートした。リーズナブルで健康的な社員食堂もある。安心して地元で仕事ができる環境づくりを進めている。 大手醤油メーカーのように社名入りの商品がスーパーに並ぶことが少なく、知名度が低いことが課題だが、高速バスのラッピング広告など、知ってもらう作戦を実践している。 ◇可能性を試してほしい 開発した商品が家庭に届くことに喜びを感じられる。 開発チームのリーダーはパートで入社した主婦。その繊細な味づくりでは右に出る者はいない。「子育てがひと段落した女性からの食の提案も面白い。色々な可能性を試してもらいたい。男女を問わず門を叩いてほしい」 ヒトを見つける「宝」探しは終わらない。 アットホームでみんなが働きやすそうな職場ちょー ・穏やかな荒川工場長。サンドウィッチを作るのが得意 ・揚げたても冷めても美味しい唐揚げ 水溶き唐揚げ粉の製造を日本で初めて工業化した会社 ・モットーは「社員が宝」 ・宝醤油のマークは「宝船」をイメージ ・年間最大36万円!銚子市に実家がある学生を応援 奨学金返済支援制度 ■宝醤油株式会社 八幡町663番地 【電話】22-4455 9時から17時 土曜・日曜、祝日除く