誕生!デジタルアーカイブ 植物や動物化石、土器、民俗資料など銚子の文化財をネット上で公開する「銚子市デジタルアーカイブ」の運用を4月1日から開始します。 約1万点の銚子のたからものデジタル化で保存・公開 ■約1万点の資料をいつでもどこでも デジタルアーカイブで見ることができる資料は約1万点。化石や土器、民俗資料など銚子が誇る文化財が、インターネット環境さえあればいつでもどこでも見られるようになりました。 ■銚子の文化財・標本をもっと知ってほしい これまで、ジオパーク・芸術センター内の「銚子ジオパークミュージアム」「考古資料展示室」で展示してきましたが、それは収蔵している資料のほんの一部。大部分の資料は、公開できずに保管しておくしかありませんでした。 「貴重で大切な銚子の財産である文化財や標本を市民の皆さんにもっと知ってほしい」 そんな思いから出発した銚子市デジタルアーカイブが、ついに完成しました。 ■ここがポイント デジタルアーカイブは、博物館がなくても、インターネットを通じて所蔵資料を確認することができます。検索機能もついています。高齢の人、障害のある人、コロナ禍で来館をためらう人も気軽に利用できます。 必見は、指定文化財や新種の学名を付けるための基準となるタイプ標本など学術的に特に貴重な資料11点。3D画像と高精細画像でデジタル化しました。3D画像は自分で操作すれば、展示室でも見ることができない化石の裏側まで見ることができます。 今後も画像や説明を随時更新して、内容を充実させていく予定です。 ■世界一のクジラ化石の産地 実は銚子は、数・種類とも日本一のクジラ化石の産地です。 なかでも「コブオウギハクジラ」の化石は、ハワイと新潟と銚子でしか発見されていません。しかも、銚子で5点以上見つかっています。 ■研究者もよだれが出ちゃうような化石たちが、アーカイブで確認できます。 銚子には、世界的にもすごく珍しい文化財がたくさんありますが、多くの市民はこのことを知りません。 市民や関係団体の皆さんからの寄贈も多く、文化財が集まっています。 収蔵庫にあるだけでわからなかった、貴重な「銚子のたからもの」を知るきっかけとして、気軽にスマホからのぞいてみてください。 ■文化財は道端にもあります おすすめは石造物です。 例えば、民間信仰の歴史を伝える庚申塔などが「まちなか」の道端や寺社の境内に点在しています。これらは地域の人たちが大切に守り伝えてきた身近で大切な文化財です。 ■デジタルアーカイブでは、市が所有する化石や歴史資料以外に、石造物などまちなかの文化遺産も確認することができます。 これまで見ていただく機会があまりなかった資料たちも公開できる手段ができたことがとてもうれしいです。 ■白幡神社庚申塔 ◇庚申信仰とは 庚申の日に行う信仰行事。人の体内にいるさんしの虫が、庚申の夜に人が眠ると天に昇って天帝にその人の悪口を告げる、と信じられ、その夜は眠らないで身を慎んだ。 リアルなミュージアムにもぜひ ジオパーク・芸術センター(旧八中) 問い合わせ:文化財・ジオパーク室【電話】21-6662