令和4年度施政方針 洋上風力を銚子の活力に! ■新型コロナ対策に全力 新型コロナウイルスの感染が国内で確認されてから2年余りが経過しました。様々な変異ウイルスの出現により感染拡大の波を繰り返しています。この間、市民・事業者・医療機関などのご協力をいただきながら感染防止対策を進めてまいりました。ワクチン接種は間隔を前倒しして実施し、接種の加速化に努めます。 市役所職員も一丸となって難局に当たり、感染防止対策を継続するとともに、市民生活と地域経済を支える対策を講じてまいります。 ■公民連携のまちづくり 銚子市総合計画では、「握手 つながるまちづくりのちから」を都市ビジョンとしました。限りある行政資源だけでまちづくりを考えるのではなく、市民・地域・団体・民間企業などが持つ力を掘り起こし、つなぐことにより、新たな力を生み出していく。「公民連携のまちづくり」の考え方が根底にあります。 公民連携のまちづくりは、行政と民間がパートナーシップを構築し、互いの得意分野で力を発揮しながら事業を展開する手法で、今後の銚子市のまちづくりの推進エンジンとなるものです。銚子市では、これまでも多くの分野で市民協働事業に取り組み、民間企業と防災・地域活性化・見守りなどの連携協定を締結してきました。さらに民間の発想力や経営力をまちづくりに取り入れ、公民連携を推進していくことにより、新たな魅力を創造し、情報発信力を高めながら、地域課題の解決を図ってまいります。 ■「銚子モデル」で産業振興 公民連携のまちづくりの具体的な展開が、洋上風力発電や再エネ事業です。 洋上風力発電については昨年12月24日、国の再エネ海域利用法に基づき、銚子市沖促進区域の発電事業者に、三菱商事エナジーソリューションズ株式会社、三菱商事株式会社、株式会社シーテックを構成員とするコンソーシアム「千葉銚子オフショアウィンド」が選定されました。いよいよプロジェクトが本格的に動き始めます。引き続き、発電事業者や漁業関係者、商工業者などの関係者、市民との対話を重ねながら、事業を推進してまいります。漁業との共生を第一としながら産業振興につなげる「銚子モデル」をビジョンとして、洋上風力発電を活かしたまちづくり・しごとづくりを進め、人口減少の抑制と地域経済の活性化を目指します。 ■ゼロカーボンシティ 「2050年カーボンニュートラル」、「ゼロカーボンシティ銚子」の実現に向け、ゼロカーボンビジョンを策定します。洋上風力発電や太陽光発電など、地域の脱炭素化につながる銚子市由来の再生可能エネルギーの導入を積極的に進めます。再生可能エネルギーを活用した災害時における電力供給など、災害に強いまちづくりに取り組みます。 現在、銚子西中学校に供給しているように、市内の陸上風力発電所で発電された再エネ100%の電力を、すべての小・中学校と市立高校への供給に拡げます。再生可能エネルギーによる持続可能なまちづくりのため、銚子の未来を担う子どもたちの環境意識の向上を図ります。将来に向け、すべての公共施設への再エネ100%の電力供給を目指します。 ■新年度予算 市財政の危機的な状況が続いてきたことから、「第7次銚子市行財政改革大綱」や「緊急財政対策」を推進し、市民の皆さまの痛みを伴う改革を続けてまいりました。その結果、正常な形で新年度予算編成ができるようになりました。令和3年度末の財政調整基金残高も約12億円が見込まれています。引き続き、気を緩めることなく、危機感をもって収支改善を図るとともに、洋上風力発電による産業集積、地場産業の振興や企業誘致に取り組み、将来にわたり持続可能な財政構造の確立を目指します。 紙面の都合で一部を掲載しました。全文は市役所3階企画室で閲覧できるほか市ホームページに掲載しています。 問い合わせ:企画室 【電話】24-8904