INTERVIEW

自主防災組織のモデル

本通自主防災組織HOERU
室井隊長に聞く

■地域の防災力向上の秘訣
黒田:組織結成のきっかけは?
室井さん:東日本大震災の教訓が大きい。速やかな減災活動を行い、犠牲者を出さないことを目的に一致団結しました。

黒田:活動内容を教えてください。
室井さん:(1)町内名簿の整理。一人では避難が困難な人の把握や情報共有しやすい体制をつくっています。
(2)町内の防災マップを作成。避難場所を設定して、要支援者も含め15分以内に住民が避難できる体制づくり。(3)防災訓練に参加、防災教室やDVDによる勉強会の開催。
(4)神社の祭礼などに町内で出店(おしるこやカレーなど)。災害時の炊き出しをイメージして、ノウハウを蓄積する機会にしています。
黒田:楽しい、美味しい訓練ですね。
室井さん:防災というより、平時のイベントとして楽しんでいます。継続することを重要視しています。参加しやすいコミュニティを。お神輿の指揮命令系統や炊き出しも、
「いざ」に通じる。普段あるもので、いつも通り、これからも楽しんでいきます。

室井さん:「公助」の役割は、住民へのバックアップ。自然に、黙ってでもやるような体制づくりが大事。
黒田:これからの災害シーズン。本通のような、楽しい組織が立ち上がるように支援していきたいです。
室井さん:見学もお待ちしています。

◇防災の訓練じゃない、みんなで楽しむ。
本通自主防災組織HOERU
隊長 室井房治さん

◇1番は自助・共助、市が支援します。
危機管理室 室長 黒田浩章

◇町内会の皆さん、組織の作り方、補助金のこと、気軽に相談を。
自主防災組織の活動に必要な防災用資機材購入費や防災マップ、地区防災計画の作成費を補助します。

補助金額:20万円 (1組織につき1回まで)
申請に必要なもの:申請書、規約、活動計画書、収支予算書、防災用資機材の購入等に関する見積書の写し
申請先:危機管理室(市役所2階)

◇自主防災組織とは
地域住民が自主的に連帯して防災活動を行う組織。町内会単位か、下部組織として結成

活動内容:防災訓練、危険箇所の把握、防災用資機材の整備など
〈災害時〉災害情報の収集伝達、出火防止・初期消火、避難誘導・救出・救護、給食・給水の実施など

◇補助金で購入したもの
消火器収納庫、消火器、名入れベスト、投光器、ポータブル電源、ガスコンロ

◇栄町の威徳寺で情報伝達訓練
自主防災組織を中心に千葉科学大学の皆さんと、倒壊家屋から1名救助

◇川の増水を想定した訓練
土のうの作り方、効果的な設置方法など、住民や建設業者などが参加

◇高神小学校の津波避難訓練
11月5日「津波防災の日」に合わせて、市内の小中学校が一斉に避難訓練

問い合わせ:危機管理室
【電話】24-8193