■市長コラム87 【洋上風力発電連絡協議会】 銚子市長 越川 信一 洋上風力発電の促進区域(第1ラウンド)に指定された銚子市など6市2町が「全国洋上風力発電市町村連絡協議会」を結成。7月28日、東京で設立総会が開かれ、 洋上風力発電による漁業と共生した地域振興をめざすことを確認した。 会長に選ばれた齊藤滋宣・能代市長は、「洋上風力発電はカーボンニュートラルの中心的エネルギー。互いに課題を共有しながら、魅力あふれるまちづくりへの一歩を踏み出したい」と抱負。 副会長に選任された私は、漁業共生策やメンテナンスの受皿会社(C-COWS(株))の設立、銚子電力(株)を通じた電力の地産地消など銚子市の取組を紹介させていただいた。 経産省・国交省・環境省の担当者は洋上風力発電の推進に向けた施策を紹介。洋上風力の意義として、(1)風車の大型化を背景に大量導入が可能(2)コスト低減可能な電源(3)地域への高い経済波及効果が示された。 今後は協議会を通じて、原子力・水力・火力などの発電設備の立地自治体に対して国から配分される「電源立地地域対策交付金」について、洋上風力発電を対象設備に加えるなど、 洋上風力の波及効果を高める共通の要望も提案していきたい。 8月9日には熊谷俊人・千葉県知事が銚子市沖洋上風力を視察。地球の丸く見える丘展望館で意見交換をさせていただいた。メンテナンスの拠点港湾として位置づけられた名洗港について、 「洋上風力発電は重要な国策事業であり、拠点港湾の整備についても、国の負担の引き上げ、地元市負担の引き下げをお願いしたい」と要望させていただいた。