■市長コラム88 【六中地域文化祭と弦 哲也さん】 銚子市長 越川 信一 「旧六中を地域住民のコミュニティの場として有効活用しよう!」。嶋輝和会長ら有志が『六中地域活性化委員会』を立ち上げ、その心意気に45の団体・企業が「いいね」。 「六中地域文化祭」が9月18日、旧第六中学校で開催された。吹奏楽、音楽ライブ、お囃子、フラダンス、eスポーツ、ドローン体験など、多彩な内容で盛り上がった。 フィナーレを飾ったのは、銚子市岡野台町出身の弦哲也さんの特別記念公演。母校船木小や六中の思い出を語り、自身が作詞した銚子のPRソング「犬吠埼 おれの故郷」 などを熱唱。ふるさと愛あふれる公演に魅了された。 「天城越え」「北の旅人」など数々のヒット曲を世に送り出し、日本を代表する作曲家となった今も、見るのは少年時代の夢だという。恩師・榊原茂先生の励ましで 歌手への道を決断したのは14才。六中2年の春休みにギター一本と小さなカバンを持って松岸駅から上京した弦さん。六中50周年誌には、個人面談で担任の榊原先生に 「高校進学か就職か?」と尋ねられ、「歌手になりたい」と告白したエピソードが綴られている。「当然、なに冗談言っているんだと笑われるものとばかり思っていたら、 先生が真顔で『今夜、家に来なさい』と言う。そして、その榊原先生と語った一夜が、私の実現の始まり」「夢は見るものではなく語るもの、言葉にしてみるものと知りました」と振り返る。 「銚子ふるさと大使」でもある弦哲也さんとともに銚子の夢を語り、夢に日付を入れながら形にして、温かい活力に満ちたふるさと銚子を創っていきたい。