■市長コラム89 【遺産ではない銚子資産】 銚子市長 越川 信一   銚子の文化資産である郷土芸能を、未来に生きる子どもたちに伝えよう!銚子資産活用協議会と銚子御輿連合会の共催による「郷土芸能のつどい」が10月9日、銚子市役所市民プラザで開かれた。 阪流会・あさひ会・銚祭会が江戸末期に作られた「銚子大漁節」を勇壮に奏で、鼓(つつみ)・大太鼓・篠笛(しのぶえ)を紹介。体験スペースでは、曲に合わせて子供たちが自由に太鼓を叩き、 2基の子供御輿も繰り出し、郷土芸能の楽しさ・深さを体感した。 「銚子資産活用協議会」は、銚子御輿連合会、観光ボランティア船頭会、ジオパーク市民の会、犬吠埼ブラントン会など31団体が参加。有形・無形の様々な文化財「銚子資産」を活かし、 銚子活性化を目指して発足。「銚子時間」をテーマにした国登録有形文化財の旧西廣家住宅(治郎吉=川口町)の公開や、化石・土器・民俗資料をネット上で公開する「銚子市デジタルアーカイブ」を展開。 松井和彦会長率いる銚子御輿連合会は、コロナ禍で多くのイベントが中止となる中、「郷土芸能の光を絶やしてはならない。コロナ禍でもできることを考えよう」と感染対策を徹底し、工夫を凝らした体験会を実施してきた。 過去の「遺産」ではない銚子「資産」。これほどバラエティに富んだ資産があるマチはない。長い伝統の中で磨き培われてきた鳴物・御輿は銚子資産の代表格だ。「今を生きる」私たちが、 銚子資産の価値に触れ、感動し、磨き育て、送り継いでいきたい。