■市長コラム90 【灯台ワールドサミット】 銚子市長 越川 信一 全国に灯台ブームを起こそう!のぼれる灯台(参観灯台)のある自治体が連携して、灯台の活用や観光資源化を考える「灯台ワールドサミット」が11月5日、静岡県の御前崎市で開催。 銚子市から「犬吠埼ブラントン会」の皆さんとともに参加した。 銚子の犬吠埼灯台と御前埼灯台は、共に日本の灯台の父と言われるR・H・ブラントンの設計。明治7年の初点灯、国の重要文化財指定など、多くの共通項がある。1999年、銚子に結成された犬吠埼ブラントン会は、 犬吠埼灯台の保存・活用、灯台人との交流、ブラントンの調査研究などを展開。御前崎市にも同様の市民団体「御前埼灯台を守る会」があり、何と会員は140人。灯台資料館の開設、まちづくりイベントの開催、 灯台資料の調査・収集、先進地の調査、研修など、活発な活動を行っている。 ワールドサミットでは、齋藤正敏代表はじめ「御前埼灯台を守る会」の皆さんがお揃いの法被(はっぴ)姿でステージに登壇。木下惠介監督の「喜びも悲しみも幾歳月」の映画ロケが御前崎で行われたことにちなみ、 その主題歌「俺(おい)ら岬の灯台守は・・」を熱唱。その灯台愛とパワーに圧倒され、大きな拍手に包まれた。 2年後の令和6年11月15日、犬吠埼灯台は明治7年の初点灯から数えて、150年を迎える。銚子市民の心のふるさとである犬吠埼灯台は、暗い夜を照らす海の道しるべとなって、嵐のときも、 戦火のときも「大切な人を守る光」を放ち続けてきた。犬吠埼灯台をこよなく愛する犬吠埼ブラントン会や市民の皆さんとともに、犬吠埼灯台に感謝し、150歳の誕生日を祝いたい。