健康ひとくちMEMO 銚子市医師会 石上新平 ■RSウイルス感染症 RSウイルス感染症とはRespiratorysyncytialウイルス感染による呼吸器の感染症です。毎年11月から1月ころに流行します。例年、RSウイルス感染症の流行が終わるころから インフルエンザが流行する傾向にあります。感染経路は、咳やくしゃみを吸い込む飛沫感染と、鼻汁や唾液の付着した手指を介した接触感染です。2歳くらいまでに一度は罹るとされている、 かなり感染力の強いウイルスです。感染経路は保育所・保育園・幼稚園からの感染が多いようです。早産の子、親が喫煙者の子に多い事があります。 潜伏期間は4日から6日で、免疫力で症状が出る人、出ない人の差があります。カゼの症状と喘息のような症状(ゼイゼイ)のほか発熱を伴う場合があります。特に乳児や高齢者が罹ると注意が必要です。 眠れない、水分(ミルク)の飲みが悪い、喘鳴(ゼイゼイ)、多呼吸、陥凹呼吸(肋骨と肋骨が凹むようなシーソー呼吸)などの時はすぐにかかりつけ医を受診しましょう。 発病から3日から4日ころがピークで、一週間程度で軽快します。検査は、医療機関で簡単な迅速診断キット(鼻咽頭を綿棒で拭う)により、10分くらいで検査結果が判明します。 合併症には細気管支炎、肺炎があります。特効薬もないため、対症療法となります。水分補給、お部屋の湿度、換気に心がけ、鼻水をこまめに吸引し、体力の回復を待ちます。 今後も感染予防のため、マスク着用とこまめな消毒、手洗い・うがいを励行しましょう。 問い合わせ:健康づくり課 【電話】24-8070