健康ひとくちMEMO 銚子市医師会 石上新平 ■HPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチン 子宮頸がんは、女性の子宮頸部にできるがんです。発生には、ヒトパピローマウイルス(HPV)が関わっています。このウイルスは、子宮頸がん患者の90%以上で見つかっています。 感染経路は性交渉が関係し、がんになると考えられています。 日本では、毎年1万人以上の女性が子宮頸がんにかかり、約2,900人程度が亡くなっています。年代別には20歳代から増え始め、30歳から40歳代に多く発症しています。ヒトパピローマウイルス感染症は、 HPVワクチンで感染の50パーセントから70パーセントを防ぐことが出来ます。 子宮頸がんを予防するためには、検診の定期受診とワクチン接種で、予防効果を高めることが大切です。平成25年にHPVワクチンの定期接種が開始されましたが、接種後に多様な症状が報告され、 副反応問題のため接種の積極的な勧奨を差し控えることとなりました。その後、HPVワクチンの効果と安全性に関する多くの知見が得られたため、令和4年4月より、接種の積極的勧奨が再開され、 定期接種の対象(小学校6年生から高校1年生相当の女性)と、接種の機会を逃した女性を対象(平成9年4月2日から平成18年4月1日生まれの女性)とした接種が再開となりました。どちらも無料で接種できます。 もし重い副反応が生じたら、法律に基づいた救済が受けられます。 大切な命を守る事ができます。HPVワクチン接種で子宮頸がんを予防し、撲滅させませんか。 問い合わせ:健康づくり課 【電話】24-8070