健康ひとくちメモ 銚子市薬剤師会 宮内智之 ■ワクチンってなーに? 私たちの身の回りには、細菌やウイルスによって引き起こされるさまざまな感染症があります。これらを防ぐためにもっとも有効な手段が「ワクチン」です。感染症の原因となるウイルスや細菌を精製・加工し、病原性(毒性)を弱めたり無くしたりして、体に安全な状態にしたものです。感染してしまう前にワクチンを接種して、その感染症に対する抵抗力(免疫)を作っておこうというわけです。 ファイザー社製の新型コロナワクチンはメッセンジャーRNA(mRNA)ワクチンと呼ばれ新型コロナウイルスの一部のmRNAを特殊なコーティングで包み筋肉注射で体内に注入します。ヒトの細胞内に入ることで、新型コロナウイルスのタンパク質の一部が作られ、ヒト免疫細胞がそのタンパク質を異物と認識して、免疫ができます。 「転ばぬ先の杖」ならぬ「コロナの先のワクチン」ではありますが、規則正しい生活、ほがらかな心、笑いのある生活を心がけ「笑顔ワクチン」も強い味方にして免疫力を上げて行きましょう。 ◇生ワクチン 病原体は生きているが、病原体のウイルスや細菌が持っている病原性を弱めたもの。防げる病気は、はしか、風しん、おたふくかぜ、みずぼうそう、結核など ◇不活化ワクチン ウイルスや細菌の病原性(毒性)を完全になくして、免疫を作るのに必要な成分だけを製剤にしたもの。防げる病気は、肺炎球菌、インフルエンザ、A・B型肝炎、百日せき、ポリオ、日本脳炎など 問い合わせ:健康づくり課 【電話】24-8070