ちょーぴーのアイラブ銚子 ■第59回オリンピック選手の次のステージは? 加藤 友里恵 さんの巻 ◇昨年末に競技を引退したトライアスロンの加藤友里恵さん。 これからの活動は?オリンピック選手を直撃だちょ。 「想像以上にすがすがしい気持ちになって自分でも驚きました」 銚子市で2人目のオリンピアン、加藤友里恵さんは、引退レースとなった昨年11月の日本選手権でゴールしたときの心境を振り返る。 「葛藤も多い競技生活だったけど今は感謝の気持ちでいっぱい。市民の皆さまの応援が最後まで力になりました。ありがとうございました 」 3歳から水泳を始め、小学5年生でジュニアオリンピック出場。高校から陸上の長距離に専念し、大学では女子駅伝部に所属。卒業後は実業団で活躍するも、足の故障でトライアスロンに転向。めきめきと頭角を現しオリンピックを目指すことに。 現役時代一番の思い出は、トライアスロンに本格的に打ち込んで4年目に挑んだ2016年のITU世界トライアスロンシリーズケープタウン大会。リオ五輪代表内定条件の8位以内入賞に、ほんの数秒の差で「滑り込んだ」。小学生からの夢が叶った瞬間だった。 「奇跡がいくつも重なった。運と実力が半分半分じゃないかな」 五輪初出場の結果は46位。その後は東京五輪を目指すも、体調不良や故障に苦しむ。それでも懸命に練習に励んだが、昨年のコロナ禍直前、練習中にバイク(自転車) から落車する事故に遭う。これをきっかけに「東京五輪に出られなくても違う方法で自分も周りも喜ばせることができるのでは」と気持ちが変化していく。引退を決めたときも悔いはなかった。 練習は好きだけど実は人と競うのは苦手で「支える側をやってみたかった」。今後はトライアスロンの魅力をPRして競技普及の底上げを目指しつつ、若い選手たちをサポートしていく。 「例えば、遠征費捻出のためにアルバイトをしながら競技を続けている選手は多い。競技に専念できる環境づくりに尽力したい」 そして地元銚子では「地域の方々の健康に貢献したい」とランニング教室を開催。内容は、歩く・走るトレーニングから中高生の競技指導まで幅広い。 「運動はそもそも健康になることが一番の目的。自分の体を大切にすることは家族も仕事も大切にすること。運動を始めたいと思っている方はぜひ参加してみてください」 このほか健康をテーマに銚子産食材の魅力を発信する事業も計画中。加藤さんの鮮やかな経歴は、新たなステージへ進む。 過酷な印象のトライアスロンだけどスイム、バイク、ランは全部有酸素運動。体づくりには最適だちょ 加藤友里恵さん。月に一度のランニング教室では年齢や経験値にあわせたメニューを実践できる。気さくであたたかい加藤さんの人柄に参加者の皆さんは一気にファンになります ◇加藤友里恵ランニング教室 開催2日前までに申し込み。 日程:2月6日(土曜日)、3月6日(土曜日) 時間:9時から11時 場所:さるだ学集館(旧猿田小) 対象・定員:中学生以上 ・30人 参加費:500円 申請・問い合わせ:銚子スポーツタウン 【電話】30-1800