■日本語教室 ほっとできる場所に 明神小学校日本語指導担当 鈴木元浩 教諭 明神小学校に着任して4年目。2020年4月から日本語指導を担当。 明神小と一中には外国籍の子どもたちに日本語を教える教室があります。県内でも専任の教員がいる日本語教室がある学校はめずらしいです。 ◇外国籍の生徒は1割 明神小は全校児童206人。そのうち19人、約1割が外国籍の児童です。国籍はフィリピン、タイ、インドネシア。それぞれの学級から週に2時間から5時間程度日本語教室に通級して来ます。 来日した年数や家庭環境によって日本語の理解度はさまざま。ほぼ問題ない子もいれば意思疎通が思いどおりでない子もいます。クラスでは大人しい印象だった子が、日本語教室に来るとわがままを言ったりおしゃべりが止まらなかったりして、本来は活発な子だったのだと気付くことがあります。クラスでは「言葉を間違えたら恥ずかしい」という気持ちが先立つようです。 日本語教室は言語を教えるという面もありますが、なによりも子どもたちがほっとできる場所にしたいと思っています。外国籍の子に限りませんが、間違いを指摘されたりばかにされたりしたらいい気分はしません。わからないことを「わからない」と言える、遠慮なく自分を出せる居場所があることが学校に足が向くために必要だと感じています。 ◇多様性は良い学びの場 子どもたちを見ていて思うのは、大人の自分の方がよっぽど偏見があったかもしれない、ということ。着任する前は外国人の子が多い学校だからと身構えていましたが、それはまったくの杞憂でした。 子ども同士は日本語が通じなくても、カタカナの名前でもそれが普通。国籍の違いなんてなんとも思わず多様性を受け入れています。 そういう環境は周りの子にとっても良い学びの環境です。日々子どもたちに教えられることは本当に多いです。 ■NEWS ごみの分別・出し方教えます 1時間程度でやさしくお話しします 市役所では、ごみの分別の仕方、出し方を学ぶ講習会に職員を講師として派遣しています。外国人技能実習生向けの講習会講師の依頼も受け付けています。職場やご近所・お友だち同士の学びの場にぜひご用命ください。 新しいごみの分別は2月以降にお知らせします。 問い合わせ:生活環境課 【電話】24-8764 ■STUDY 多様性、数字で検証してみよう ◇銚子にはどれくらいの外国人がいる?…約25人に1人 日本全体では約50人に1人が外国人です。 ◇「外国人がいると治安が悪くなる」は誤り…検挙された人のうち来日外国人は約2.9%。人口比と同じ ここには旅行などの短期滞在者も含まれるので、実際に日本在住の人の検挙率はもう少し低いと考えられます。人口比と犯罪率には大きな差はなく、外国人の犯罪率は高くないことがわかります。 出典:警察庁「令和元年度の刑法犯に関する統計資料」