2020.12 広報ちょうし16面 ちょーぴーのアイラブ銚子 第57回 永く使うならこだわりのはんこいかが 渡辺 拓和さんの巻 銚子で創業121年。まちのはんこ屋さんの仕事と率直な今の気持ちを取材したちょ 「銚子らしい注文といえば、W真鯛WやW鯖Wなど加工屋さんが発泡スチロールに押す魚種のゴム印。今までで最大だったのは1文字が13cm×8cmの消波ブロックに押すゴム印です」と教えてくれたのは明治32年(1899) 創業の渡辺印房4代目で一級印章彫刻技能士の渡辺拓和さん。 はんこはすべて手彫り。ゴム印の場合は文字の輪郭だけ機械で切り、あとは手で彫る。渡辺さんには「どんな書体でも書ける」という自負がある。はんこに使う書体は主に篆書、行書、草書、隷書、古印、楷書、印相など。その人の好みを見出すのが渡辺さんの腕の見せ所のひとつ。印材は象牙より硬いチタンやスワロフスキーを埋め込んだものが人気。ケースも甲州印伝、牛革、トカゲなど種類豊富で、持つ喜びを感じられるようこだわっている。 銚子商業高校を卒業後、横浜の大手印章店「実門堂」で5年間修業を積み、働きながら神奈川県印章職業訓練校で学び国家試験である印章彫刻技能士二級を取得。家業を継ぐと一級も取得した。趣味はトライアスロンとバレーボール。トライアスロンやランニング教室のコーチ、双葉小PTAバレーボールの監督を務めるほどだ。 はんこを作りにくるお客さんには大きな契約や結婚など人生の節目を迎えた人も多い。おすすめは名前入り。幸せを願って付けられた名前を刻んだはんこは「自己意思の担保としてこれ以上ないもの」だと思うからだ。 旅行ついでに来店したお客さんが1年前に書いたネットのクチコミを今も大切に保管している。はんこの材質や値段など素朴な問いにも真摯に答えてくれたことへの感謝や押すたび作ってよかったと思っていることがつづられている。 「はんこはすべて一点もの。用途や要望を正確に察するのは大変ですが、喜んでもらえれば苦労にはなりません」 多くのはんこ屋さんは世の中のデジタル化に反対しているわけではない。 「行政文書の押印がムダならば、なくなるのは時代の流れ。でもはんこ自体を「いらないもの」と言われるのは悲しい。役所で使う機会が減っても、今までどおりお客様一人ひとりに向き合い、永く大事に使っていただけるはんこを彫っていくことに変わりはないです」 「一番人気はのし袋に押すゴム印。慶弔用のスタンプ台もありますよ」と渡辺拓和さん コイントレーと木札。ゴム印を作るレーザーを使った名入れ商品にも力を入れている 古いはんこは彫り直しやお焚き上げの依頼も受けてるちょー 渡辺印房 三軒町11番地の12 電話:22-4330 8時から19時 定休日 日曜日 わんぱく登場 住所、氏名、連絡先、お子さんの名前(ふりがな)、生年月日を記入し、写真を郵送またはメールで送付ください。窓口でも受け付けます。 問い合わせ 秘書広報課 電話:24-8823 〈郵送〉〒288-8601若宮町1番地の1 〈メール〉koho@city.choshi.lg.jp 人のうごき 令和2年11月1日現在 人口…59,242人(マイナス94人) うち外国人住民人口…2,264人 男…28,747人(マイナス26人)/女…30,495人(マイナス68人) /世帯…27,156世帯(マイナス21世帯) カッコは前月比 令和2年10月中の人口動態 出生…18人/死亡…78人/転入など…106人/転出など…140人 広報ちょうし令和2年12月号 第1227号 令和2年12月1日発行 発行:銚子市 編集:秘書広報課 〒288-8601 銚子市若宮町1番地の1 電話:0479-24-8181(代表) http://www.city.choshi.chiba.jp/