2020.11 広報ちょうし20面 銚子の魅力を発信するちょ!ちょーぴーのアイラブ銚子 第56回「魚めん」魚食の入口に役立てて 阿尾 希世美さんの巻 今回はみんな大好きなあの麺のお話しが登場するちょ パリパリの揚げ麺に野菜たっぷりのあんがかかった「魚めんの野菜あんかけ」はかつて銚子の給食で人気を誇った一品。魚めんとは、新鮮なイワシを33%も練り込んだ麺。一袋にはイワシ丸ごと6匹から7匹分が入った銚子のソウルフード。「あんかけ焼きそばのことを全国的に"魚めん"と呼ぶと思ってたって今でも言われます」と朗らかに笑う阿尾希世美さんは、パエリアやリゾットなどおすすめレシピの提案とともに魚めんを販売している。 「実は生魚が苦手。でも魚の味は好き。私みたいな人はきっと多い。魚めんを魚食の入口に役立ててほしい」 水産加工業や冷蔵冷凍業をしていた父富夫さんが豊漁すぎた銚子のイワシを使い魚めん開発に乗り出したのは約40年前。社名の「ボーモ」は屋号から。 「脂が多いのでにおいや配合には苦労したようです。でも私が覚えているのは父が清川町の工場前を通るお山の生徒さんに味見してもらっている姿。楽しそうって思った印象が強いです」 家業を継ぐ決意をしたのは、順番待ちが出るほど人気の英語教室を経営していた38歳のとき。自然食が注目され始めたこと、幼稚園教諭時代にみんなが給食の魚めんを「おいしい」と食べていた光景、米国留学時代にホストファミリーの子がインスタント麺をぼりぼり食べているのを見て魚めんの方が体にいいのにと思った記憶など自らの知見に基づく確信があったから。たいへんだからと家族は猛反対したが「説得する前にやりはじめちゃった」。 忘れられない出来事がある。数年前、出店した東京での催事で子どもの魚嫌いに悩む若い女性に出会い、魚めんを勧めた。翌日、うって変わって明るい表情で「食べました」と報告に来てくれた。 「こういう需要もあったのって驚きでした。小さいうちは味に慣れて覚えていく段階。食べないからって魚の味が嫌いって決めつけないで、育児本どおりに育たなくても悲しまないでと子育て中の皆さんに伝えたい」 生鮮食品と比べると目立たない加工品を今こそ見直して、と提唱する。 「加工品は、その土地の風土や文化や習慣に根差して必要とされて、技術が培われ育ってきたもの。銚子は加工品のまち。加工品を通じて地域の歴史や魅力を発信できたら」 いつか魚めんを調理して提供する店舗を持つのが阿尾さんの夢。 「漁獲量の減少や相場の変動、コロナ禍など次から次に試練がやってくるけどいつか実現させたいです」 阿尾希世美さん。「銀座通りの大屋商店さんが手作りしてくださった」というイワシ柄のエプロンがトレードマーク 乾麺の魚めんで再現した給食の人気メニュー「魚めんの野菜あんかけ」 魚めんを購入できる店舗はホームページを見てちょ。レシピはインスタグラムが充実 (有)ボーモ阿尾 電話:25-5441/営業時間:10時から16時/土曜日・日曜日、祝日定休 わんぱく登場 住所、氏名、連絡先、お子さんの名前(ふりがな)、生年月日を記入し、写真を郵送またはメールで送付ください。窓口でも受け付けます。 問い合わせ 秘書広報課 電話:24-8823/郵送:〒288-8601若宮町1番地の1/メール:koho@city.choshi.lg.jp 人のうごき 令和2年10月1日現在 人口…59,336人(マイナス98人) うち外国人住民人口2,271人/男28,773人(マイナス48人) /女30,563人(マイナス50人) /世帯27,177世帯(マイナス52世帯) カッコは前月比 令和2年9月中の人口動態…出生13人/死亡72人/転入など77人/転出など116人 広報ちょうし令和2年11月号第1226号 令和2年11月1日発行 発行:銚子市/編集:秘書広報課/〒288-8601銚子市若宮町1番地の1/電話:0479-24-8181(代表)/ホームページ:http://www.city.choshi.chiba.jp/