2020.7 広報ちょうし2面 3面 投票所をめぐる2大問題を考える 選挙権は、有権者の誰もが政治に参加することができる平等に与えられた権利です。皆さんがその権利を行使し、重要な選択をする場所である投票所は今、大きな問題を抱えています。投票所をめぐる問題点と解決方法を一緒に考えましょう。 問い合わせ 選挙管理委員会事務局 電話(24)8740 問題1 狭い・古い 投票するための施設が狭いこと、老朽化していることが大きな問題の1つです。青年館など概ね100平方メートル未満の狭い施設は衆議院選挙と参議院選挙が同日に行われるなど4つ以上の投票があった場合に充分な空間を確保できず、対応できないおそれがあります。施設の段差の解消や駐車場の確保など、高齢者や障害のある人などすべての人ができるだけストレスなく安心・安全に投票できるようにすることも急務です。 ◀ 2つの投票でも記載台でぎゅうぎゅうの室内。スムーズな動線を確保した上ではこれが限界 ▶ 段差のある出入口には踏み台やスロープを置いて対応しています。つまずいたりよろける人も多く危険 問題2 小さい投票所ほど赤字 銚子市の人口減少とともに有権者数も減っています。平成6年に66,173人だった有権者の数は、6月現在51,784人で、20%以上減少しています。有権者が減ることで起こる問題は1投票所にかかる経費です。たとえば選挙経費でもっとも大きな割合を占める人件費は、1投票所あたりの有権者数が少ないほど赤字になります。 ▼1投票所にかかる人件費(衆議院選挙の場合) 有権者数(人) 国からの委託金 実際の人件費 差額 500未満 201,475円 263,400円 −61,925円 500から999 216,606円 263,400円 −46,794円 1,000から1,999 325,554円 293,400円 32,154円 2,000から2,999 333,434円 323,400円 10,034円 3,000から4,999 374,949円 353,400円 21,549円 そこで、投票所の数を見直す案をつくりました 案 投票所を統廃合し、28か所から16か所にする 見直しの基本方針 有権者数1,000人未満の施設、投票環境に問題がある施設、投票所どうしが至近距離にある施設は、小学校体育館などの十分な広さがある施設に集約します(注釈)距離が遠くなる地区は対応策を検討します。期日前投票所を増設予定です 廃止予定の投票所 高神青年館→高神小体育館へ/ 海鹿島保育所→市民センターへ 川口町青年館→明神小体育館へ/ 東部コミュニティセンター→清水小体育館へ 第二保育所→市体育館へ/ 三崎町青年館→春日小体育館へ 中央コミュニティセンター・名洗町青年会館→双葉小体育館へ 長山公民館・猿田町青年館→椎柴小学校へ 小浜町第三町内会青年館・児童発達支援センターわかば・豊岡小体育館→地域交流センター・銚子芸術村へ 効果 ▶見直し後の投票所を順次バリアフリー化します。障害のある人や高齢者などすべての有権者がストレスなく安心安全に投票できます ▶経費面で効率的な投票所運営ができます ▶投票所の面積が広くなり、複数選挙に対応できます 投票所設置状況を近隣市と比べると… 市 有権者数( R2年6月) 投票所数投票所の最少有権者数(R2年6月) 1投票所の平均有権者数 市域面積 1投票区の平均面積 旭市 54,610人 19 1,491人 2,874人 130.45平方キロメートル  6.87平方キロメートル 匝瑳市 30,935人 15 872人 2,062人 101.52平方キロメートル  6.77平方キロメートル 銚子市 51,784人 28 252人 1,849人 84.20平方キロメートル  3.01平方キロメートル 銚子市(案)  51,784人 16 1,862人 3,237人 84.20平方キロメートル  5.26平方キロメートル 投票所の統廃合案に意見を募集 7月6日(月曜日)から31日(金曜日)必着 この案は令和3年3月に予定されている千葉県知事選挙からの実施を計画しています。市民の皆さんの意見を募集します。 ▶閲覧場所  市役所総合受付、市民センター、公正図書館、豊里・豊岡出張所、イオンしおさいプラザ、市ホームページ ▶提出方法  閲覧場所に備え付けた様式(市ホームページからもダウンロードできます)に必要事項を記入しメール、FAX、郵送のいずれか ▶結果の公表  提出された意見とそれに対する選挙管理委員会の考え方は市ホームページで公表します。提出者の住所・氏名は公表しません。 問い合わせ 選挙管理委員会事務局(〒288-8601 若宮町1-1) 電話(24)8740  FAX(25)0277 メールsenkan@city.choshi.lg.jp