令和3年度施政方針 「銚子モデル」の実現 洋上風力を経済活性化に 紙面の都合で一部を掲載しました。全文は市役所3階企画室で閲覧できるほか市ホームページに掲載しています。 市民の負託を受け、市長に就任してから8年になろうとしています。「対話の市政」をモットーに、「行財政改革」「病院再生」「人口減少対策」などの重要な課題と向き合い、全力で市政運営に努めてきました。 総合計画に掲げた「握手 つながるまちづくりのちから」を基本理念として市民・民間団体との連携を図り、洋上風力発電誘致、子育て支援、産業振興、防災対策など、銚子創生のための各事業を推進してきました。 ■実質地方債残高を50億円削減 市の財政は、多額の地方債の返済が収支を圧迫していたことから、その残高の縮減に努めました。交付税措置を除いた地方債残高の実質的な負担額は、平成24年度末の159億8千万円から令和元年度末には109億2千万円に減少し、50億6千万円を削減しました。令和7年度には、これまで毎年4億円あった大型事業の地方債の償還が終了します。下水道事業の地方債の償還も、現在より年間2億円以上の減少が見込まれます。 一方で、財政調整基金の令和3年度末現在高の見込みは3億7千万円と少額です。気を緩めることなく、危機感をもって収支改善を図るとともに、洋上風力発電による産業集積、地場産業の振興や企業誘致に取り組み、将来にわたり持続可能な財政構造の確立を目指します。 ■確実にワクチン接種 終わりの見えない新型コロナウイルス感染症との戦いが続いています。市民の命と暮らしを守り抜くため、感染防止と経済回復に全力であたります。 ワクチン接種を円滑に実施するため「新型コロナウイルスワクチン接種対策室」を設置しました。銚子市医師会のご協力をいただきながら、迅速・確実にワクチンの接種を進めていきます。 ■名洗港を拠点港に 洋上風力発電事業については令和2年7月、銚子市沖海域が「促進区域」に指定され、11月から事業者の公募が始まりました。今年11月ころにも発電事業者が決定し、早ければ令和9年に発電が開始されます。 風車の設置やメンテナンスのために、長期間にわたり、地元の資材が活用されたり、雇用の機会が増えるといった効果が期待されます。風車は部品数が1万点から2万点にも及び、関連産業への波及効果が期待できます。名洗港を拠点港湾とした関連産業の集積、サプライチェーンの形成を目指し、洋上風力発電事業を漁業振興・産業振興・経済発展につなげる「銚子モデル」の実現に向け、オール銚子の体制で取り組みます。 ■ゼロカーボンシティ 2月16日、「ゼロカーボンシティ」を表明しました。2050年までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロにすることを目指すものです。国が強力に進める「脱炭素社会の実現」に向け、洋上風力発電などの再生可能エネルギーを活かした取組を進めます。 ■新たに開く2つの扉 令和2年度は、犬吠埼灯台の重要文化財指定、銚子ジオパークの再認定という明るいニュースがありました。新年度は、新たに2つの扉が開きます。 1つは東総3市の東総地区広域市町村圏事務組合による野尻町の東総地区クリーンセンターと森戸町の最終処分場の稼働です。15年にわたる紆余曲折を経て、悲願の広域ごみ処理事業が銚子の地でスタートすることになります。地元の皆さまのご理解とご協力に改めて感謝するとともに、安全運転の徹底を求めていきます。 もう1つの扉は、銚子西中学校の開校です。スクールバス運行のためのロータリーやテニスコートの整備を行いました。「生きる力」を育み、子どもたちが力強く、豊かに成長できる学校教育を進めます。新たな出会いと体験を築き、「統合してよかった」と言ってもらえる学校づくりを目指します。 問い合わせ:企画室 【電話】24-8904