健康ひとくちMEMO ■おたふく(流行性耳下腺炎) 銚子市医師会 石上 新平 おたふくは毎年、春先に流行します。かかると耳の下が腫れて痛くなり、発熱を伴う事もあります。片方だけ腫れる人もいますが、時間差で反対側が腫れて痛みを伴う人もいます。あごの下も腫れて痛む時もあります。 原因はおたふくウイルス、感染方法は飛沫、潜伏期間は2週間から3週間、年齢は乳幼児に多い。1週間位で治癒しますが、特効薬はありません。周りの人に感染させる可能性のある期間は発病数日前からはれが始まった後5日を経過するまでと考えられています。 合併症に多いのは髄膜炎です。他に膵炎、精巣炎、卵巣炎を合併することもあります。特に難治性の難聴合併への注意が必要です。 無症状の場合もあります。何回も耳下腺が腫れて痛がる反復性耳下腺炎もあります。かかったかどうか分からない人は、血液検査を行い、抗体を確認してください。抗体のある人は、かかりません。抗体のない人はワクチン接種を行いましょう。 おたふくかぜの予防にはワクチン接種が有効です。日本小児科学会は2回の接種を推奨しています。1歳のときに1回、年長児にもう1回接種をしましょう。 ワクチンは定期接種となっておりません。接種費用は有料となります。 問い合わせ:健康づくり課 【電話】24-8070