12月定例会の開会にあたり、ごあいさつを申し上げます。
新型コロナウイルスについては、全国的な感染の拡大が続き、第8波に入ったとも言われています。銚子市においても感染の拡大傾向が見られ、今後はインフルエンザとの同時流行も心配されます。
オミクロン株対応ワクチンは、従来型ワクチンを上回る効果が期待されます。インフルエンザワクチンは、小児と高齢者に費用の一部を市が助成しています。
引き続きワクチン接種を推進し、感染防止対策と社会経済活動の両立に向けた取組みを進めてまいります。
銚子市ふるさと納税推進ビジョンを策定し、発表しました。
ふるさと納税による寄付金は、厳しい銚子市の財政状況の中で貴重な自主財源です。寄付額の増加は、返礼品事業者の売上げ増加、販路拡大、地域経済の活性化にもつながります。
銚子市ふるさと納税推進ビジョンでは返礼品の拡充などを進め、令和7年度までに10億円にする目標を定めました。主に子育て支援の財源とすることとし、具体的には「銚子市こども未来基金」を設置し、ふるさと納税寄付金から積み立てた財源を、学校給食費の負担軽減などに充て、市民が安心して子どもを産み育てることができる施策を推進してまいります。
11月21日、銚子市沖洋上風力発電の法定協議会が千葉市で開催されました。資源エネルギー庁からこれまでの経緯と今後のプロセスについての説明があり、事業者である三菱商事グループからは事業概要や地域共生策などの説明がありました。
地域共生策では、「持続可能な漁業支援体制の構築」「地域産業・雇用の振興」「住民生活の支援」を柱として、具体化に向けた地元と意見交換を重ねていくとの考えが示されました。
洋上風力発電を地場産業として根付かせ、地元企業の活用、新たな雇用の創出など経済波及効果を地域に還元できるよう、発電事業者としっかりと連携を図り、取組みを進めてまいります。
11月9日、ノルウェー王国の議員代表団などが来銚しました。ヤコブセン代表やソールバルグ前首相ら議員団、ニーハマル駐日大使をはじめとする大使館スタッフを含め11名が来銚され、銚子市内の水産加工工場を視察、銚子市役所を訪れたものです。
水産業の振興や洋上風力発電について、活発な意見交換を行いました。
サバを通じてつながりの深いノルウェー王国とは、今後も交流を深めてまいります。
12月3日、銚子市三軒町に「ホテルルートイン銚子駅西」が誕生します。
地上10階建て、客室は200室、千葉県内では9番目のルートインホテルとなります。観光需要の復活が見込まれる中でのオープンであり、多くの経済効果を期待しています。
この12月議会には、地方創生臨時交付金を活用した町内会活動継続支援事業や銚子市医療公社への短期貸付などを含む一般会計補正予算、「子どもは地域の宝、未来の希望である」という理念のもと、子どもたちの健やかな成長を応援する「銚子市子ども未来基金条例」の制定など、12議案を提案させていただきます。
慎重審議をお願いし、あいさつとします。
令和4年11月29日 銚子市長 越川信一