12月定例会の開会にあたりごあいさつを申し上げます。
緊急財政対策
11月22日、議員協議会で緊急財政対策を説明させていただきました。平成30年度の決算で赤字を出さないための対応と平成31年度から35年度までの収支不足を補うための緊急対策です。
何の対策も取らなければ、平成30年度は普通交付税や市税の落ち込みなどにより赤字決算が見込まれ、その後も毎年7億円から8億円の単年度赤字が発生し、平成33年度には財政健全化団体、平成34年度には財政再生団体に転落する恐れがあります。財政再生団体に陥れば、国のコントロール下におかれ、事業は厳しく制限され、市民負担が大幅に増加することになります。このような事態にならないようにするため、5年間の緊急財政対策を取りまとめたものです。
市民の皆さまにも大きな痛みを求める対策となりますが、今、財政の健全化を図らなければ、銚子市の将来を担う子どもたちに、さらに大きなツケと痛みを回すことになります。
議員の皆さまからも様々なご意見・ご提案をいただきながら、財政健全化の取組を着実に進めてまいります。
12月議会終了後の12月25日に保健福祉センターで市民説明会を開催して、市民の皆さまに市の財政状況と緊急財政対策について説明いたします。
洋上風力発電施設の誘致
次に、洋上風力発電についてです。
国は、洋上風力発電による一般海域の利用を促進するための法案を3月9日に閣議決定し、先の国会に提出しましたが、審議未了となりました。現在行われている臨時国会に法案が再提出され、11月22日には全会一致で衆議院を通過、これから参議院で審議されることとなります。
昨日、11月27日には、東京電力が銚子沖にある洋上風力発電施設を年明けの1月1日より商用運転することを発表しました。11月1日から銚子沖での洋上ウィンドファーム事業の実現可能性を検証するため海底地盤調査も開始されました。
今議会に、銚子市漁業振興基金条例を制定するための議案を提案させていただいています。これは、洋上風力発電施設の商用運転化にあたって、銚子漁協からの要望を踏まえて設置するもので、東京電力ホールディングス株式会社が、銚子漁協の協力、漁業操業への影響、魚介類・藻類・生態系への影響などを考慮して拠出するものです。
今後も、銚子漁協との連携を図りながら、漁業・自然と共生する洋上風力発電の実現に取り組んでまいります。
地域新電力
次に地域新電力についてです。
11月19日、銚子市、株式会社Looop、株式会社エックス都市研究所の3者の枠組みに、銚子信用金庫と銚子商工信用組合の地元金融機関2者を加えた新たな体制で、地域新電力会社を運営していくことになりました。社名も「銚子電力」としました。地域に根差した電力会社として、発展していきたいという願いが込められています。
これから本格的に事業活動がスタートします。資金の地域内循環、地域貢献事業の提供をめざしてまいります。
東京オリンピックホストタウン
次に、2020年東京オリンピック・パラリンピックのホストタウンについてです。10月31日、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会の台湾のホストタウンとして銚子市が登録されました。木樽行政アドバイザーを先頭に、銚子ライオンズクラブなど、多くの方々の協力を得て台湾女子ソフトボールチームのオリンピックの事前キャンプ地として誘致に成功した結果、登録されたものです。台湾との交流については、ジオパーク、鉄道、国際茶文化などの交流も深めています。
1月には台湾を訪問する予定です。キャンプ地として選んでいただいたお礼とともに、台湾からの観光客誘致の働きかけも行ってまいります。
Fish-1 フィッシュワン グランプリ
11月25日、東京・日比谷公園で開催された「Fish-1グランプリ」で、「銚子つりきんめ 煮炙り丼」がみごと、1位のグランプリに選ばれました。金野一男会長をはじめ外川の漁業者が一体となったブランド化の努力が結実したものです。資源管理を徹底し、一尾ずつ丁寧に釣り上げる「銚子つりきんめ」の取組とともに、銚子を代表するA級グルメとして発信してまいります。
結びに
今議会では、一般会計補正予算など9議案を提案させていただきます。
慎重審議をお願い申し上げ、あいさつといたします。
平成30年11月28日 銚子市長 越川信一
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