12月定例会の開会にあたり、ごあいさつを申し上げます。
台風被害と対策
この秋襲った台風・豪雨災害は、東日本を中心に大きな被害をもたらしました。銚子市でも、農業をはじめとする産業や道路施設などが大きな被害を受けました。復旧経費を補正予算に計上させていただきました。
台風19号では、利根川沿いの広い範囲で浸水し、床上25件、床下69件、合計で94件の家屋被害が発生しました。
今回の台風・豪雨災害を十分に検証し、課題を整理して、今後の災害対応に生かしてまいります。明日、利根川の氾濫対策として重要な早期築堤を国土交通省などに要望してまいります。
灯台ワールドサミット
11月9日と10日、「灯台ワールドサミットin銚子」が開催され、御前崎市、出雲市、志摩市、男鹿市、台湾の桃園市など各地から200名を超える参加をいただきました。「灯台の保存と活用」をテーマに活発な意見交換と交流を行いました。
共同宣言では、灯台の持つ歴史的・文化的価値を再評価し、新たな観光資源として活用しながら、子どもたちの世代へと引き継いでいくことを誓いました。
犬吠埼灯台を夜間公開し、園地では物産展やイベントが賑やかに繰り広げられ、2日間で2千人を超える参観者がありました。ご支援・ご協力をいただきました関係皆様に心から感謝を申し上げます。
洋上風力発電施設
次に洋上風力発電です。国・県・市・漁業者などで構成する法定協議会の初会合が11月18日、千葉市で開かれ、銚子市を代表して私が出席してまいりました。
洋上風力発電の実現は銚子創生のための重要な施策であり、市の総合計画の重点プロジェクトとして位置付けたことを説明しました。漁業との共生、地元企業の活用、風車メンテナンスなど関連産業の誘致、雇用の創出、新たな観光資源としての活用、名洗港の活用と将来の基地港湾化について意見を述べました。洋上風力発電施設の立地にあたっては、文化財である「屏風ケ浦」への配慮も併せてお願いしました。
今後も促進区域のエリアや公募占用指針に盛り込む事項について協議がおこなわれますので、銚子市としての意向が反映できるよう積極的に取り組んでまいります。
青少年文化会館
休止中の青少年文化会館につきまして、調査業務が終了しました。議員協議会でもご説明したとおり、当初、市民の生命と安全を守る最小限の改修として想定していた大ホールロビーの耐震化、吊り天井の落下防止、天文台の撤去のほかに、10年以上使用し、安全性を確保するためには、外壁改修、屋上防水、電気工事、機械工事などが必要で、設計費、改修工事費、合わせて7億5,000万円あまりと算出されました。
さらに、20年から30年の長寿命化を図るためには、コンクリートの中性化対策、水道・ガス管などの更新も必要で、数億円追加費用が必要と勘案されます。
今後は、今回の調査結果で示された改修案のほかにも、様々な可能性と選択肢を提示させていただき、議会、市民団体、有識者など、様々な方々のご意見を伺い、協議を踏まえた上で、市としての方向性を見いだしていきたいと思います。
結びに
現在の市政の課題や取組方針について、述べさせていただきました。
今議会では、災害復旧関係経費 約4,300万円、銚子市医療公社に対する短期貸付金8,000万円を含む一般会計補正予算など12議案を提案させていただきます。
慎重審議をお願いし、あいさつといたします。
令和元年11月27日 銚子市長 越川信一
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