第1回市民報告会 「市立病院再生に向けて」


市立病院再生の取組状況について説明する野平市長

市立病院再生の取組状況について説明する野平市長

【日 時】 平成21年9月30日(水) 午後7時~8時45分

【会 場】 保健福祉センターすこやかなまなびの城 2階会議室

【参加者】 一般市民 225名

【行政側出席者者】

野平市長、房州教育長、銚子市立病院再生準備機構・田中事務局長、

総務企画部長、民生部長、産業建設部長、教育部長、消防長、

病院再生室長、行政改革推進室長、水道課長

【概 要】

秘書政策課長の司会進行で開会。

「市立病院再生に向けて」をテーマに、これまでの経緯、休止の原因、病院再生に向けての取組、香取海匝圏域の現状、市立病院再生の方向性などについて、プレゼンテーション資料により市長が説明(約45分間)。

プレゼンテーション資料 「市立病院再生に向けて」 (PDF形式:133KB)

その後、参加者から次のような質問、意見が出された(約1時間)。

◆質疑応答

Q.参加者

市立病院について、今ある医療機器を活用してできる程度の診察・検査だけでも再開してほしい。

また、精神神経科の扱いは現在どうなっているのか。

A.市長

旭中央病院の院長や千葉県の担当部長からも、人間ドックや二次検診は旭中央病院では対応が困難なので、銚子で実施してほしいと言われている。開業医や旭中央病院との連携で、一次、二次、三次検診の役割分担をすることが必要である。

また、精神神経科に対応した、「銚子こころクリニック」は民設民営であり、運営費の一部を市から補助しているが、経営には関与していない。

Q.参加者

週刊ダイヤモンドに、徳州会の銚子進出について掲載されているが、どう考えるか。

A.市長

徳州会からは、直接進出の話は来ていない。

医師の確保について、今後はまず千葉大と相談していきたい。千葉大から1人でも医師を出していただければ、次のステップとして、例えば徳州会にもお願いに行けるだろう。

Q.参加者

市長の病院再生の理念は素晴らしいと思うが、市民は結果を求めている。市長は成果があがるという確信のもと、3150万円の公金を使って再生準備機構に委任したのだろうが、病院の再開を市民に約束できるのか。

また、議会の中で、「医療関係者から、市に立派な病院を作られては困ると言われた。」という発言があったが、なぜ困るのか。

A.市長

質問に答える野平市長

質問に答える野平市長

委任契約は、簡単に言うと裁判を弁護士に頼む契約であり、必ずどちらかが勝って、どちらかが負けるという性質のものである。今回の病院再開についても絶対にできるとは言わないが、そういうことを目指しているということをご理解いただきたい。市民、議会に納得してもらえなければ、来年度の予算は市議会で否決されることになるだろう。

また、「立派な病院を作られては困る」ということを言ったつもりはなく、民間病院も一つの企業体で地場産業であり、この地場産業をつぶすような病院を作ってはいけないという趣旨での発言である。実際に大半の民間病院は市立病院がなくなって困っている。

Q.参加者

銚子市は、市税の徴収率が8割で、学校給食費や市営住宅の家賃等も、かなり滞納があると聞いている。今後の未収金対策について、どのように考えているか。

A.市長

銚子市は毎年100億円課税して、平成20年度は80.7%の収納率だったので、約20億円の滞納があり、特に固定資産税の収納率が低い。市民の皆さんの厳しい経済状況はわかっているので、分割で納めていただくなど、地道にやっていくしかないと思っている。税務課職員や徴収補助員も頑張ってくれており、専門家による委員会も立ち上げて収納率1%アップを目指しているので、市民の皆さんのご協力をお願いしたい。

Q.参加者

市民が一番困っているのは、病院がなくなったことであるが、最初から大きな病院を再開してほしいとは思っていない。1つの診療科でもいいから、今年中にでも再開してほしい。病院は市民の命を守るところなので、一番最初にやるべき事業であり、その努力をお願いしたい。

A.市長

小さな病院であれば、市内のクリニックで十分対応できることであり、ライバルになるクリニックを市内に1つ増やすことになってしまう。再生する病院に求められているのは、香取海匝保健医療圏の中での銚子市立病院の役割というものを見据えて、経営可能なバランス・規模の中で再開することであり、市立病院は最低限のバランス(診療科目、病床数)を持ってやらないと意味がない。旭中央病院や市内の民間病院との連携の中で、市民が安心できる病院となるよう模索している。

Q.参加者

9月12日の市議会で、休止している病院の年間維持費は1億6,720万円という発表があった。今回の説明では約2億200万円ということだが、その差額の根拠は。

また、再生準備機構の田中事務局長から、日常の業務内容等について、一言お聞かせ願いたい。

A.市長

4人の正規職員と1人の臨時職員の人件費や施設管理に要する経費などを含めると、約2億200万円という数字になる。今後、暫定開業をするために最小限やらなければならない内装費、維持補修費等により、数字は変動する。

再生準備機構・田中事務局長

再生準備機構・田中事務局長

A.田中事務局長

皆さんのお話しを聞くことができ、大変参考になった。医師は我々が一生懸命集めてくるので、銚子に来ていただける医師を温かく迎えてほしい。

Q.参加者

地域医療再生臨時特例交付金の詳細について伺いたい。

A.市長

厚生労働省に全国からどのくらい申請があって、どこを採択するかは、12月頃に最終審査すると聞いているが、政権交代の結果も含めどうなるかわからない状況である。県の奮闘に期待して待つしかない。

Q.参加者(意見)

再生準備機構による病院再開をなんとしても成功させていただきたいという立場で提案する。前市長が病院を休止したり、それに対してリコール運動を起こしたりと、銚子市に対する全国の医師のイメージは最低である。市民自身が選んだ市長が病院休止を決めたので、市民の自己責任という受け止め方が医師の間では一般的であり、自己責任を棚上げして、前市長に責任をかぶせ、リコール運動を起こした市民の身勝手なイメージが全国に広がっている。この現実をそのままにして、再生準備機構の皆さんが頑張っても医師確保は難しいので、リコール運動に賛成した人も、反対した人も、総がかりで銚子の持てる力をすべて動員して、医師の招聘キャンペーンに取り組んではどうか。

A.市長

今のお話のとおり、銚子市民はとんでもないと全国の医師は思っており、そのことについて認識しないといけない。何とか銚子市立病院に来ていただくよう努力していくが、病院再開は非常に難しい事業だということをご理解いただきたい。

Q.参加者(意見)

アメリカのロサンゼルス郊外に住んで30年になるが、遠くから日本の生まれ故郷の銚子が衰退していく姿を見て、大変残念に思っている。皆さんに一つだけお願いしたいことは、市民として自分に何ができるかという立場から市政を見てほしい。不平、不満を言うばかりでなく、こう変えてほしいと思ったら、市議会議員を通して自分の意見を伝えたり、インターネットを利用して意見を述べたりできる。市民として、自分に何ができるのかを少しでも考えていただければ、ますます銚子は発展すると思う。

◆さいごに~市長あいさつ

会場が超満員で、予想を遙かに超える市民の皆さんの病院再生問題に対する切実な思いが伝わってきた。今後も、このような報告会を毎議会終了後に開催していきたい。

これだけ多くの皆さんから意見が出て、大変やりがいがあるし、再生準備機構の委員にも、今回の状況については、田中事務局長から伝えていただけるだろう。

交付金の件や、県の対応も踏まえ少し事業が動き出したように感じている。市民の皆さんには、これからも市や県の動向に関心を持って見守っていただきたい。